☆プラズマ切断の開始位置について
2015年5月13日
こんにちは。
前回の記事では基本的な切断の仕方を説明しましたが、今回は鉄板のくり抜きについて説明したいと思います。
右図は鉄板をこれから青点線の位置でプラズマ切断し、くり抜こうとしている例です。
鉄板を真っ二つにする場合など、切断開始位置を板端に持ってこれる場合は問題ありませんが、このように一発目から板を貫通させる必要がある場合、切断開始位置を赤点線の位置にしたら
スイッチを押してスパークが板を貫通(矢印の位置)するまでの数秒間、先端チップはスパーク跳ね返りの直撃を受ける事になります。
これではチップはすぐに損耗してしまいます。
仮に必要なのはくり抜いた中の円部分で外側はゴミとなる場合、このように切断開始位置を板端に持って行き、青点線のようにトーチを進める事で、チップへのダメージも無く中の円部分はキレイに切断する事が出来ます。
逆に外側の板が必要な場合は、手間ですが予め2-3mmのドリルで板に穴を空けておきます。
これによって、最初からプラズマで貫通させる必要はなくなり、チップのダメージは大幅に軽減されるのです。
何を切るにしてもそうですが、プラズマ切断機でいきなり母材を貫通させるような使い方は、消耗品への負担が極めて大きく不経済であると言えます。
切断開始位置は出来るだけ端からと念頭に置いて作業することで、より効率よくプラズマ切断機を使う事ができます。
ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
Posted by 鉄板やステンレスの切断に最適なエアープラズマ切断機 at 14:53 / 金属 切断 コメント&トラックバック(0)